才能が無かった子の話

才能がなかった子の話

 

 

 

 

私には飛び抜けた才能は無い、むしろ劣っている部類だと思う。

小さい頃、10歳ぐらいまでは自分はそうではなかったと思ってた。みんなが私は劣っているということを教えてくれなかったからだと思う。

そりゃあもちろん、それが優しさだと思う。我が子に、親戚に、赤の他人に、「貴方は何も才能がない」なんて言えないだろうし、多分わたしも言わない。

ただ想像して見てほしいのが、口の周りにご飯粒をつけたままそれに気づかないで友達に会いに行き、帰ってきてから鏡を見た時どうだろう。

恥でしかないのだ

家を出る前に、社会に出る前に、誰かが教えてくれていたらなにか変わったかもしれない

 

ああ、この子は才能がない。劣っている

 

ああ、この子はご飯粒が付いている。

"恥ずかしくないのかな?"

 

 

これが現実、優しさは時に人を苦しめる。

別に、我が子や赤の他人に「ご飯粒付いてるけど、恥ずかしくないの?」って言って欲しいわけじゃなかった。ただ優しく、「鏡見てきなー」って言ってほしい。

それが遠回しにバカにしていると考えてしまう人もいるのは分かってる、けど教えがどれだけ大切か痛感するよね

 

学校ではこんなこと教えてくれないけどね。